熊本大学との「食道癌に対する強度変調回転放射線治療に関する自動計画」の共同研究を開始
AiRato×熊本大学「食道癌に対する強度変調回転放射線治療の自動計画」をテーマに共同研究を開始

AiRato(アイラト)株式会社(以下「AiRato」)と熊本大学大学院生命科学研究部(以下「熊本大学」)は「食道癌に対する強度変調回転放射線治療の自動計画」をテーマに共同研究を2025年4月より開始しました。
研究の内容と目的
本研究では、放射線治療が適応となる食道癌患者さんを対象に、※強度変調回転放射線治療の放射線治療計画を作成するためのAI技術の開発を行っていきます。将来的にはAI放射線治療計画支援ソフトウェアとして社会実装を目指しています。
※強度変調回転放射線治療(VMAT:Volumetric modulated arc therapy)
→回転しながら放射線を照射することで、短時間かつ高精度に照射が可能な治療法
研究の特徴と展望
AiRatoが独自に開発しているAIでは、様々な放射線画像をかけ合わせてAI分析をしており、このAI技術に関して国内トップクラスの食道癌の臨床データと臨床知見を有する熊本大学と共同で研究することで、臨床現場で真に活用できる自動治療計画作成AIの開発を目指しています。
法人(センター)・会社概要
◯国立大学法人熊本大学大学院生命科学研究部
教育・研究の両面で世界的に高い評価を受ける総合大学です。生命科学研究部においては、現在3部門15分野72研究講座からなる研究特化型の教員組織です。「総合医薬科学部門」では、医学・薬学及び保健学分野の基盤的な学問体系の深化を目指した研究を、「先端生命医療科学部門」では移植医療やゲノム創薬に加え医療技術科学などの先端的研究を、「環境社会医学部門」では、“医学・薬学と社会”、“疾病と環境の関わり”について看護学を通し、生命倫理及び健康と社会に関する先導的研究を推進します。生命と医療に関する研究を通じて人類の健康と福祉に貢献すること、また世界で活躍できる次世代の優れた人材を育成することを目指しています
Webサイト:https://www.kumamoto-u.ac.jp/
◯アイラト株式会社
放射線によるがんの治療には、近年追い風が吹いています。がんの3大治療法とも呼ばれる手術、抗がん剤、放射線。このうち放射線による治療は体にメスを入れることも痛みを伴うこともなくがんを治療することができるため、身体的な負担の少ない低侵襲の治療法として需要が高まっています。アイラト株式会社は「放射線治療で、すべてのがん患者を救う」をミッションに掲げ医療AIを用いた放射線治療計画支援サービスの開発を行い、最先端放射線治療の治療成績向上や業務量改善を目指し活動しています。